口腔周囲の成長と機能の低下2/4
こんにちは。むらき歯科医院、ドクターの大森です。前回の続き。何歳くらいまで成長するの?です。
まずスキャモンの成長曲線と言われるものを提示します。これは体の発達が大人に対してどれくらい発達するのかを示したものです。
リンパ系型は免疫などをつかさどりこれは幼少期の方が大人より発達しています。そのため子供は熱を出しやすかったりリンパが腫れやすかったりするのです。
生殖型は主に子供を作る能力です。これは二次性徴以降急激に成長し成人するころにピークを迎えます。
一般型は全身の筋肉骨格をつかさどり口腔内では下顎が該当する部分です。これは一次成長、二次成長時に急激に成長します。おおよそ6最前後の子供がお大きく体格を変える事がないのはそのためです。
神経型は脳神経系をつかさどります。生まれて急激に成長し10歳頃には成人の90%近く成熟します。この時、脳が入っている頭の骨とそれに着いている上顎の骨はこの成長に近い成長を行っていきます。子供の頭が大きく見えるのはこのためです。
お口の周囲の成長は、生まれて直ぐに急激に成長し。上顎が先行して10歳までに大きく成長していくように出来ています。ですので、個人差は有りますが小学校高学年までに対処する事で口腔周囲の成長発達が健全な方向へ向かいやすくなります。