鼻呼吸・口呼吸の違い、口呼吸から鼻呼吸に変える方法
総社市のむらき歯科医院 受付助手の石原です。
鼻呼吸・口呼吸の違いについてお話します。
鼻呼吸と口呼吸は、健康に与える影響が大きく異なります。鼻呼吸は、空気をきれいにし湿度を優先する役割があり、健康的な呼吸法です。口腔内の乾燥を考えるなど、さまざまな健康問題を考える可能性があります。 口呼吸を改善することは、健康の向上に大きな影響を考慮するため、正しい呼吸法の重要性を理解することが大切です。ここではそれぞれの違い、口呼吸の問題点、改善方法などを詳しくお話します。
目次
1.鼻呼吸と口呼吸の基本的な違い
2.鼻呼吸のメリット
3.口呼吸が考慮されるリスク
4.口呼吸の原因と改善方法
5.鼻呼吸を習慣化するためのアドバイス
1.鼻呼吸と口呼吸の基本的な違い
鼻呼吸は鼻に小さい空気を取り込み、鼻腔で加湿・加温された空気が肺に送られるプロセスです。これにより、体内に適した温度と湿度の空気が吸入され、気圧がフィルターされるため呼吸器官が守られます。
口呼吸は直接空気が肺に送られますが、鼻が果たすべき加湿・加温・フィルタリングといった役割が機能しないのでさまざまな健康リスクがあります。
2.鼻呼吸のメリット
鼻呼吸の最も大きなメリットは、呼吸器の保護と健康維持にあります。加湿されるため乾燥が原因の喉の痛みや炎症も防げます。
さらに、鼻呼吸は体内の酸素濃度を正しく設定することにも役立ちます。鼻腔を通ることで一酸化窒素が産生され、これが血流を改善し全身の酸素供給を向上させます。 鼻呼吸は副交感神経を刺激するためリラックス効果もあり、ストレスの軽減や睡眠の質の向上にも役立ちます。
3.口呼吸が考慮されるリスク
口呼吸は歯科的な問題を考えるだけでなく、全身の健康にも悪影響を与えます。口呼吸の患者さんに多く見られるのが口腔内の乾燥です。唾液が十分に分泌されないことで口腔内の自浄作用が弱まり、虫歯や歯周病のリスクとなります。
さらに、口呼吸は顎や顔の発育に影響を与えます。 特に子供の場合、口呼吸を続けると顔の骨格に異常が生じることになり、口元が目立った「口呼吸顔貌」と呼ばれる状態になります。また、口を開いて寝ることでいびきや睡眠時無呼吸症候群の原因にもなりえます。
4.口呼吸の原因と改善方法
口呼吸の原因には鼻づまりやアレルギー、鼻中隔湾曲などの鼻腔の異常が挙げられます。また、ストレスや習慣的な問題で口呼吸が続くこともあります。その場合その原因を特定し改善することが重要です。
まず、鼻づまりやアレルギーが原因であれば、耳鼻科での診察が必要です。鼻腔内の問題が解決すれば自然と鼻呼吸に戻ることが期待できます。また睡眠時に口呼吸をしてしまう場合、口閉じテープや鼻呼吸を抑えるマウスピースを使用することも有効です。歯科的な観点からは顎の位置を調整する装置の使用や、適切な噛み合わせの改善も口呼吸対策としての効果があります。
5.鼻呼吸を習慣化するためのアドバイス
鼻呼吸を習慣化するためには意識的な努力が必要です。まず日中は鼻呼吸を心がけ、常に口を閉じた状態を維持することが重要です。またストレスを感じたときや時には口呼吸をしやすい運動、その瞬間にも鼻呼吸を意識してみてください。
睡眠時に口呼吸を防ぐためには、鼻呼吸をサポートする環境を整えることが有効です。例えば加湿器を使用して室内の乾燥を防ぐことや、横向きで寝ることも鼻呼吸を促進することとなります。また鼻腔を広げるテープや口を閉じるためのサポート製品を使用するのも効果的です。
まとめ
鼻呼吸と口呼吸の違いは、健康に大きな影響を与えます。鼻呼吸は体に優しい呼吸法であり免疫力の向上や口腔内の健康を守るためにも重要です。口呼吸は様々なリスクを伴い患者さんの健康を損なう可能性があります。口呼吸に気づいた場合は早めに改善に取り組み、健康的な鼻呼吸を目指すことが大切です。
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総社市のむらき歯科医院 受付助手 石原