現代病?子どもの歯並びが変わってきてる?
総社市のむらき歯科医院 受付助手の石原です。
現代病?子どもの歯並びが変わってきてる? ことについてお話します。
現代の子どもたちの歯並びがおかしくなっているのは遺伝の問題ではなく、生活習慣や食生活、さらには環境問題が関与していることがわかっています。 特に柔らかい食事やおやつ、スマホやタブレットの使用、姿勢の悪さなど、現代の子どもたちの驚くべき問題が歯にどのような影響を与えているのかを考え予防策をお話します。
1.現代の生活習慣が子どもの歯に与える影響
2.食生活の変化と顎の発達不足
3.姿勢の悪さと歯並びへの影響
4.スマホやタブレットの普及と口腔環境の関係
5.予防と対策:家庭でできる歯並び改善策
1. 現代の生活習慣が子どもの歯に与える影響
子どもの歯並びの悪さは主に遺伝的な問題と考えられていましたが、現代では生活習慣の大きな変化が大きく注目されています。ライフスタイルにより顎の発達が促進されず、歯が正しい位置に生えなくなる傾向があります。
また現代では室内で過ごす時間が増え、外遊びや噛む力を鍛えることが少なくなっているのも問題です。 このような環境の変化が歯並びの変化を招いている可能性が高いです。
2. 食生活の変化と顎の発達不足
現代の食生活は、かつての食事に比べて柔らかい食べ物が中心となっています。例えばパンや麺類、ジュースやスナック菓子など噛む必要の少ない食品がたくさんあります。顎の筋肉が十分に発達せず歯が並ぶスペースが不足し、歯並びが乱れる原因となっています。
また栄養バランスも重要です。 特にカルシウムやビタミンDは顎や歯の成長に欠かせない栄養素です。 これらの栄養が不足すると歯自体の発達にも影響を与え、歯そのものに問題が起こりやすくなります。家族で食生活を見直し、子どもが硬いものを食べる機会を増やすことが歯並びを改善する一つの手段となります。
3. 姿勢の悪さと歯並びへの影響
スマホやタブレットの長時間使用は猫背で背中を丸くし、顎や首、背中の筋肉に負担をかけることで、歯に悪い影響を与えます。悪い姿勢で長時間過ごすと顎が正しい位置に保たれず歯が本来の位置に生えてこなくなります。
また口呼吸の習慣も密接に関係しています。 口呼吸は舌の位置が正常な位置に保てず上顎が鈍くなることで歯並びが乱れる原因となります。これは姿勢の見直しが重要です。親が子どもの姿勢を日常的にチェックし、背筋を伸ばすことを意識させることで歯並びの改善にも繋がるでしょう。
4. スマホやタブレットの普及と口腔環境の関係
スマホやタブレットが普及した現代では子どもがデジタル機器を使う時間が増えています。使用しているときに口が開いていると口呼吸が習慣化しやすくなり、結果として歯並びに悪影響が出ることがあります。
またスマホやタブレットを使用する際、無意識に猫背やうつむいた姿勢でいることで顎にかかる圧力が偏り歯がズレることもあります。これらのデバイスの使用を制限することや、使用時の姿勢に気を配ることが歯並び改善には重要です。
5. 予防と対策:家庭でできる歯並び改善策
まずは食事面では硬いものを積極的に取り入れることが大切です。例えば野菜のスティックや肉のかたまりを噛むことで、顎の筋肉を鍛えることができます。また姿勢にも注意を払う必要があります。日常生活での姿勢を正すために座る時や食事中、勉強中の姿勢を親が定期的にチェックすることが重要です。
さらにデジタル機器の使用時間を制限することも効果的です。 スマホやタブレットを使う時間を減らし、外で体を動かす時間を増やすことで、全体的な健康に加え歯並びの改善にもつながります。口呼吸を防ぐための習慣作りが重要となってきます。寝る前に鼻呼吸を意識させる習慣を作ることや、口呼吸が癖になっている場合は医師に相談することを推奨します。
まとめ
現代の子どもの歯並びがおかしくなっている背景には、生活習慣や食生活、姿勢の問題が大いにあります。柔らかい食事やスマホの普及、姿勢の悪化はすべて歯並びの乱れに繋がります。食事や姿勢、デジタル機器の使用時間に注意を払い、正しいケアを行うことが子どもの将来の歯並びのために重要です。
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